「車中泊 キャンピングカー Brugge」がついに登場。FIATデュカトL3H2をベースに、マルチルームやウォーターレストイレを備えたファミリー特化の一台。キャンプ旅を何倍も快適にしてくれる充実装備に、車内レイアウトの工夫まで、まさに“走る家”。東京キャンピングカーショー2025での初披露を前に、車中泊愛好者の視点でその実力を紐解きます。

家族での車中泊旅、その“理想形”が現れた
「Brugge(ブルージュ)」の語源は、ベルギーの水の都。中世の美しさを残すその街のように、静かで豊かな時間を走る家の中で味わう――そんなコンセプトが形になった一台です。

5人乗車・4人就寝、家族旅にちょうどいいサイズ感
全長5.99mのボディに、リヤ常設2段ベッドを採用。上段はL1,930×W1,600~1,300mm、下段はL1,790×W1,600~1,390mmと、どちらも大人2人が横になれるゆとりを確保。子ども連れの家族や、祖父母との3世代キャンプにも無理なく対応します。


車内にトイレ、あるかないかで“自由度”が激変
旅の“自由度”に大きく影響するのがトイレ問題。Bruggeは、次世代のウォーターレストイレ「clesana(クレサナ)」を標準搭載。清潔感ある個室空間は、防災面でも注目されている装備です。

夏旅に強い!家庭用エアコン「クールコンプ」も搭載可能
オプションの「クールコンプシステム」は、フロントシート上部に設置されるため、室内空間の圧迫感もなし。車内全体を効率的に冷やしてくれるので、猛暑のキャンプ場でも快適な眠りをキープできます。

食も大切にしたい人にうれしい本格キッチン
70Lの冷凍冷蔵庫、電子レンジ、ステンレスシンクが標準装備。収納棚やマグネット対応のスチールパネルもあり、使い勝手は家庭のキッチン並み。キャンプ飯をがっつり楽しみたい方にぴったりの設計です。

走行性能も快適性も申し分なし
- エンジン:2.2L ディーゼルターボ(180hp)
- 8速AT/FF駆動で高速巡航も安心
- 鉛サブバッテリー×2、インバーター1500W搭載
- 車内高188cmで圧迫感なし
トイファクトリーらしい「断熱・防音」仕上げ
寒暖差が激しい車中泊では、断熱性能は命。トイファクトリー自慢の「高断熱施工」と「アクリル2重窓」が標準で採用されています。外気の音もシャットアウトできるので、静かな夜を確保できます。
Bruggeの選択肢、誰に向いているか?
- トイレ付きで安心したい家族
- ベッドメイクを毎回したくない人
- 夏キャンプでも涼しく過ごしたい人
- 将来の災害時車中泊にも備えたい人
もちろん、どんなスタイルが最適かは人それぞれ。車中泊に「正解」はありません。ただ、こういった“全部入り”に近い一台があることで、自分の理想を探る基準になる。そんな選択肢としての価値が、Bruggeにはあるように思います。

東京キャンピングカーショーで初お披露目
気になる方は、2025年7月26日(土)~27日(日)に東京ビッグサイトで開催される東京キャンピングカーショー2025にぜひ足を運んでみてください。
同様のファミリーモデルが気になる方は、過去に紹介したArte(アルテ)のレビュー記事も参考になります。


まとめ:Bruggeは「キャンプを暮らしに近づける一台」
ただ泊まれるだけじゃない。トイレ、エアコン、寝心地…すべてを犠牲にしない構成で、長旅にも、災害備蓄としても、心強い存在です。家族との時間を“快適に移動させる”ためのBrugge、選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょう。
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