車中泊やキャンプといえば、突然の雨や湿気対策が悩みのタネ。特に革財布は「濡れるとダメ」という印象がありますが、実は雨に強い“防水レザー”も存在するんです。本記事では、アウトドアに強い防水本革財布の耐水性を実験し、車中泊にもぴったりなレザーギアの選び方を紹介します。

革=水に弱い?実は“濡れて育つ”レザーもある
多くの人が「革は水に弱い」と思いがち。たしかに一般的なヌメ革は濡れるとシミになったり、色が変わってしまったりします。
しかし、実は古くから存在する“水に強い革”もあります。例えば馬具に使われていた「ブライドルレザー」、アメリカ製の「ディップワークハーネスレザー」など。これらは自然な撥水性をもち、アウトドアでも頼れる素材です。
耐水実験|ブライドルレザーとハーネスレザーの撥水力

実験① ヌメ革:風合いは魅力も、水には脆弱
ヌメ革は経年変化で味が出るのが魅力。しかし、水を垂らすとすぐにシミができるため、雨天時には要注意です。

実験② ブライドルレザー:ロウが浸透した雨に強い革
水滴を弾く様子はまるでコーティングされたかのよう。英国発祥の馬具用レザーで、ロウ(ブルーム)が革に深く浸透しています。

このロウのおかげで撥水性に優れ、しかも使い込むほどに光沢と深みが増すという、車中泊道具としての“育てる楽しみ”も感じられます。
実験③ ディップワークハーネスレザー:オイル+ワックスで超撥水
オイルとワックスが革の芯まで浸透しているため、水滴はまるで油を弾くように滑り落ちます。米国「ウィケット&クレイグ社」のこの革は、雨天サイクリングや釣行にも耐えるレベルの防水性です。

防水スプレーと違い“素材から強い”のが最大のメリット
一般的な革に防水スプレーをかけても、効果は一時的で、濡れたらすぐに拭き取らないとシミになるリスクもあります。
一方、防水性能を素材そのものに持つ革は、突然の雨でも気にせず使えるのが強み。これなら、車中泊中の急な外出や、焚き火周りの水しぶきも怖くありません。

コンパクトで高機能|アウトドア向け防水レザー財布
防水レザーの魅力を活かしたコンパクト財布が、小さいふ専門店「クアトロガッツ」から展開されています。

●ペケーニョ:最小限で軽量派に
- お札:約10~20枚
- 小銭:約20~30枚
- カード:約4~6枚

●コンチャ:収納力も妥協しない
- お札:約10~20枚
- 小銭:約20~30枚
- カード:約6~9枚
どちらも大阪の革職人が手がけたハンドメイド。旅先やキャンプ地でも「濡れることを気にせず使える」という安心感は、持っていて心強い味方です。

雨の日キャンプや梅雨の車中泊で“使える本革”を選ぶ
アウトドアで本革を使うのは一見リスキーですが、防水性のある素材を選べば話は別。むしろ、「育てながら楽しめるギア」として、キャンプ道具の一つに加えたくなる存在です。
濡れてもOKな本革財布。梅雨でも安心してポケットに入れられるタフネスと、使い込むごとに深まる味わい。これは、車中泊ギアのなかでも、異色の相棒になるかもしれません。
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