キャンピングカーでの旅はワクワクと安心を両立させたいものですが、意外と見落とされがちなのが「駐車場での事故リスク」です。特にキャンピングカーは車体が大きいため、バックや方向転換の際に死角が多く、一般車よりも注意が必要です。
実は多い?駐車場内での事故
警察庁の調査などによると、車の事故全体のうち、約27%が駐車場内で発生しています。さらに、そのうちの半数以上が「後退時」に発生していると言われています。キャンピングカーの場合、後部が長く、運転席からの視界も制限されるため、なおさら注意が必要です。

キャンピングカーならではの死角
キャンピングカーは一般車と比べてサイド・後方の死角が広く、特に以下のようなケースで事故が起こりやすくなります:
- 後部の自転車や小さな子どもが見えない
- 左右のサイドミラーでも確認できない位置に歩行者がいる
- 斜め後方に柱や車止めがあり、接触してしまう
バックカメラやセンサーがあっても、すべての死角をカバーできるわけではありません。特に夜間や雨天時は画面の視認性も落ち、安全確認の精度が下がりがちです。

死角による事故の事例
ある駐車場での事例では、キャンピングカーがバック中に隣の車のバンパーをこすり、気づかず走り去ってしまったことで「当て逃げ」と判断され、保険対応に。ドライバーはサイドミラーとバックカメラを見ていたつもりでしたが、ちょうど死角に入り込んだ位置だったのです。

事故を防ぐための対策
- バック時は必ず一度降りて目視確認を:面倒でも「自分の目で」周囲を見ておくと安心感が違います。
- 補助ミラーやサイドカメラを活用:死角を補う装備はなるべく積極的に導入しましょう。
- 誘導係がいるならお願いする:家族や仲間にサポートしてもらうことも重要です。
- 狭い駐車場では無理せず迂回:少し遠くても広いスペースを選ぶことが事故回避につながります。

読者の方へメッセージ
キャンピングカーでの旅を最大限楽しむためには、移動中だけでなく「止まる瞬間」にも気を配ることが欠かせません。とくにバックや車庫入れは、慣れている人ほど油断しやすいもの。
このようなちょっとした意識と工夫が、家族や仲間との時間をより楽しく、そして安全なものにしてくれるのではないでしょうか。
まとめ
今回は「駐車場トラブル編」として、キャンピングカーのバック時に起こりやすい事故とその対策についてご紹介しました。重厚な車体を扱うRVライフでは、「見えているつもり」が命取りにならないよう、常に注意深く行動したいものです。
次回は「火災事故」や「ブレーキトラブル」など、キャンピングカーならではのリスクについても取り上げていきます。引き続き、安全で楽しい旅のヒントとしてご活用いただければ嬉しいです。
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