【列車で巡る贅沢旅】琵琶湖を一周する「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の新コースに注目!車中泊派が考える“別アプローチ旅”のススメ

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2026年春、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」琵琶湖を周遊する新コースが登場します。JR西日本のラグジュアリー列車が、滋賀の自然・文化・食をめぐる新しいルートを提案。ここでは、車中泊やキャンプ旅を愛する目線でこのコースを眺めてみたいと思います。

列車旅×湖周遊。クルマ旅にも通じる“ループ型ルート”

新設されたコースは2つ。どちらも琵琶湖を周遊しながら、長浜や近江八幡など滋賀の歴史文化拠点を訪れる内容です。

■ 下り:びわ湖周遊・せとうちコース

京都から出発して長浜・木ノ本へ。観音信仰の聖地を巡ったあと、山陽ルートに入り岩国を経て下関へ向かいます。

■ 上り:びわ湖周遊・せとうちコース

下関からスタートし、山口・防府、瀬戸内エリアを経て、近江八幡へ。そこから琵琶湖西岸を経由して京都に戻る構成。

列車でしか味わえない“贅沢”なルートですが、正直この構成、車中泊旅でもうまく組み替えれば面白い周遊コースが組めそうなんですよね。

観音の里・長浜を歩く——信仰が息づく旅

滋賀県長浜市・木ノ本駅周辺は、まさに「観音の里」。
例えば、「渡岸寺観音堂(向源寺)」の国宝「十一面観音立像」は日本で最も美しいと評される存在。

さらに「赤後寺(日吉神社)」では、“コロリ観音”として親しまれる千手観音にも出会えます。

この地域、実は車でもアクセスしやすく、道の駅「塩津海道あぢかまの里」なども近く、車中泊の拠点にもぴったり。古刹をめぐりながら静かに一夜を過ごす——そんな旅も素敵です。

近江八幡で感じるヴォーリズ建築の美学

「上りコース」で立ち寄る近江八幡では、ヴォーリズ建築が旅人を迎えます。

瀟洒な洋館「ヴォーリズ記念館」、建築美と幼児教育の融合を体現する「ハイド記念館」など、ただの観光とは一線を画す文化的奥行きがあります。

周辺には「八幡堀」や「ラ コリーナ近江八幡」など、自然と文化が溶け合う空間が点在。観光地というより“滞在地”としておすすめ。車中泊旅でも1泊したくなるエリアです。

食の匠が織りなす滋賀の一皿。だけど…

「びわ湖周遊・せとうちコース(上り)」の2日目には、長浜の人気イタリアン「Biwa Collage」の市山シェフが手がける料理が提供されます。

確かに魅力的。でも、「地元食材を最大限活かした料理」というキーワードなら、現地の道の駅やローカル直売所グルメも決して負けていません。

特に長浜の「黒壁スクエア」周辺では、地元野菜のピクルスや発酵食文化に出会えたり。車中泊旅なら、調理器具を持ち込んで自炊する楽しみも含めて、別のアプローチで“滋賀の食”を味わえます。

伝統工芸の世界が、移動空間に彩りを添える

列車の中では、滋賀の伝統工芸がさりげなく飾られています。

  • 浮御堂の古材を使った「波蒔絵香合」
  • 琵琶湖真珠×信楽焼の陶板アート
  • 江戸期の膳所焼・幕末の湖東焼

こうした品々は、実は現地に足を運んでこそ深く味わえるもの。観光施設や窯元を訪れることで、その土地ならではの“ものづくりの魂”を体感できます。

まとめ:列車旅とクルマ旅、それぞれの豊かさ

「瑞風」はまさに“走る上質空間”。でも、それを横目に見ながらマイペースで巡る車中泊旅もまた、別の意味での“贅沢”が詰まっていると感じます。

列車で出会うスポットに、車でゆっくり立ち寄る。そんな自由な旅のプランニングも、きっと面白いはずです。

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